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DOMANI・明日展に行ってきた!作家10名のグループ展

こんにちは、やしばです。

2022年の11月に、新国立美術館で開催されているDOMANI・明日展へ行ってきました。

10名のアーティストの方が参加している展覧会で、私は漫画家としても活躍されている近藤聡乃さんの原画を目当てに足を運びました。

来るまでは知らなかったアーティストの方の作品も面白かったので、印象に残った作品のことなど書くことにしました。

文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度(在研)」を1967年度から実施しており、すでに半世紀を経過しました。美術分野では、そうした成果発表の機会として1998年から「DOMANI・明日展」を開始し、2022年度で第25回目を迎えます。2008年の第11回展以降は、前年に東京・六本木にオープンした国立新美術館を会場に、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展とし、「海外研修」のアフター・プログラムとして、海外に送り出した人材を日本のアートシーンにプレゼンする機会としてきました。

DOMANI・明日展 公式サイトより

DOMANI・明日展公式サイト

近藤聡乃さんの原画やネームたち

まずは近藤聡乃さんの原画など。

10点ぐらいかな〜と少なく見積もっていたら、少なくとも30点は原画が並んでいてとても見応えがありました。

現在も連載されている「ニューヨークで考え中」から原画は出展されていました。

近藤さんの描かれる線の綺麗さ、爽快さが好きなんですが、アナログなのかデジタルで描いているのかあまり気にせず読んでいたので、原画を見て手書きで書いているんだという実感がやっと湧きました。

漫画といえばトーンや何かを使って背景を描くことも多いと思いますが、近藤さんは1本のペンから描かれていて。

漫画で読むと話に意識が向きがちですが、こうして原画で見ることで読んだときには気づかなかった発見も多くて楽しかったです。

左上のベッドでうつぶせになるコマでは、細い線が網のように描かれていて自然と暗い部屋にいる情景になっていたり。

また、嬉しかったのは漫画のプロットやネームも展示されていたこと。

丁寧に構成を考えられてできているんだな〜と工程が見れました。

また、1枚絵の展示も何点かありました。

実写のようなリアリティがあるのに、手書きで描いてある良さがあってたまらないな〜と写真を撮りました。

また、DOMANI 明日展のチケットにも近藤聡乃さんのイラストが使われていました。かわいい!

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石塚元太良さんの写真

展覧会のポスターにもなっている、石塚元太良さんの写真の作品。

横に長い画像の1枚は、写真で見るよりも実際は大きく感じました。氷河の断面を目の当たりにした感覚になる1枚。

もう1つ、印刷した写真同士を編み込んだ作品も面白かったです。

遠目に見るとぼやけた、モザイクがかった氷河に見えて、近づくとはっきりと編み込んでいることがわかる。

画像に写っている2枚はどちらも編み込みで作られた作品ですが、手前右側の作品は編み込みがはっきり見えて、左奥の作品はぼやけた感じに写っていると思います。

同じ手法で作られているのに、見る角度や距離で見えるものが違うのが面白いなと思いました。

関連書籍

北川太郎さんの石の彫刻

北川太郎さんの石の彫刻。大きなものから、細かい作業が見える作品までありました。

私は画像の手前にある小さな石を積み上げたような作品が好きでした。見てるとなんともいえない不思議なものを見る感覚になります。

丸山直文さんの不思議な絵

丸山直文さんの大きな絵を見て、不思議な感覚になりました。

絵の中の話なのに、見ていると浮遊感を感じている気持ちになって、しばらくこの絵をみていました。

壁一面に展示された作品郡も圧巻でした。

もう1つ、こちらの作品も面白いなぁと思って見ていました。

田んぼの小道を走っている少年の絵のように感じましたが、具体的な情景が浮かぶのに絵のほうはぼやっとしていて曖昧な感じ。

どうして私はこの絵を見て具体的な情景が浮かぶんだろう…と不思議な気持ちになりました。

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まとめ

他にもまったく異なる雰囲気の作品があって、来てよかったです。

来年の1月まで開催されているようなので、機会があればぜひ足を運んでみてください。

■開催概要

会期:2022年11月19日(土)〜2023年1月29日(日)

会場:国立新美術館(六本木)

※詳細は公式サイトをチェック